舌の癖の原因には、口を開けて呼吸をする、舌小帯が短い、指しゃぶり、遺伝などがあります。
私たちは1日600~2000回飲み込む動作をしており、舌の癖があると飲み込むたびに舌で歯を押すことになります。 そのため、出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間が空いたりします。
話をするときはその隙間に舌が入るため、舌足らずな発音になることもあります。
また、テレビを見ているときなどにポカーンと口を開けて上下の歯の間に舌がきていると舌が歯を押しています。
飲み込むときに舌が歯を押すような動きをしていると歯は強い力で押されます。
さらに口が開いている場合は唇や頬がゆるんでいて外側から抑える力もありません。
このように、舌の癖があると歯並びや発音に大きな影響を及ぼします。
こういった癖がある場合、当院では矯正治療と併せて舌の癖をなくすトレーニングを行います。
トレーニングの内容は、舌の筋肉の力を強くする、唇やほほ、口のまわりの筋肉に力をつける、正しい飲み込み方を覚える、トレーニングで覚えた舌の位置やくちびるの状態を保ち、正しい飲み込み方を習慣にするなどです。
トレーニングの進め方は、年齢や歯並びの状態をみてレッスン内容を決めていきます。
こちらで行ったトレーニングをご家庭で1日に2回、練習をしてマスターしていきます。
1つのトレーニングが上手に出来るようなったら次のレッスンに進みます。
出来るだけ早い段階でこのような癖を治しておく事で、お口を正しく機能させることができ、正しい位置に歯が並ぶように導いていく事が出来ます。
彩都歯科クリニック