彩都歯科ブログ
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私達人間は、生まれてから乳歯が生え、小学校入学前後あたりで抜け始め、小学校卒業頃に全ての永久歯が生え揃います。

 

では、人間以外はどうでしょうか?

歯が生えている動物であれば、どの動物でも乳歯が生えるのでしょうか?

 

本日は、乳歯と身体の関係について、お話ししていきたいと思います。

 

乳歯が生える動物とは?

人間を含めた哺乳類の多くには「乳歯」「永久歯」という二段階の歯が存在します。

これは二生歯性(にせいしせい)と呼ばれる特徴で、子どもの時期に生える歯と、大人になってから生える歯が明確に分かれています。

 

人間以外の動物でいえば、犬や猫を飼っている方なら、乳歯の抜け替わりを経験したことがあるかもしれません。

子犬や子猫は生後数か月で乳歯が生え、半年から1年ほどで永久歯へと生え変わります。

このとき、乳歯が自然に抜け落ちずに残ってしまう「乳歯遺残」というトラブルが起きることもあります。

 

これは歯並びや噛み合わせに影響を与えるため、獣医さんが抜歯を勧めることもあります。

 

馬や牛などの家畜も乳歯と永久歯を持ちます。

農業分野では、歯の状態を見ることで家畜のおおよその年齢を推測することも行われています。

 

つまり、乳歯の存在は動物にとって、単なる「仮の歯」ではなく、成長段階を支える大切な器官なのです。

 

乳歯が生えない動物もいる?

では、全ての哺乳類に乳歯が生えるのかといえば、実はそうではありません。

哺乳類の中には「一生に一度しか歯が生えない」種類の動物もいます。

これを単生歯性(たんせいしせい)と呼びます。

 

たとえば、ネズミやハムスターなどのげっ歯類やウサギは、乳歯を持ちません。

生まれて間もなく、一生使う歯が生えそろいます。

そしてそれらの歯は一生伸び続ける特徴を持ちます。

木をかじったり硬いものを削ったりしながら、自然に歯の長さを調整しているのです。

 

また、イルカやクジラといった海に暮らす哺乳類も乳歯を持たず、生涯を通じて同じ歯を使います。

特にイルカの歯は円錐形で、噛み砕くというよりも魚を捕らえて丸呑みするのに適しています。

そのため、わざわざ生え変わる必要がないと考えられています。

 

このように、動物の食性や生活環境に合わせて「乳歯を持つか、持たないか」が決まっているのです。

 

なぜ乳歯と永久歯に分かれるのか?

では、どうして人間を含む多くの哺乳類は乳歯と永久歯を持つのでしょうか?

その理由は、身体の成長スピードに関係しているといわれています。

 

人間の赤ちゃんは生まれたばかりの時点では小さな顎しか持っていません。

そのため、大人と同じ大きさの歯を最初から並べることは不可能です。

もし仮に永久歯と同じサイズの歯が赤ちゃんに生えたら、顎に収まりきらず、噛むことすらできなくなってしまいます。

 

そこで、まずは「乳歯」という小さめの歯が登場します。

これは子どもの顎の大きさに合わせた暫定的な歯で、離乳食から固形物へと食事が変化する時期に活躍します。

その後、成長に伴って顎が大きくなり、永久歯がしっかり並ぶスペースが確保されると、乳歯が抜けて永久歯へと交代するのです。

 

つまり、乳歯と永久歯の二段階システムは、小さな顎で食べる力を確保しつつ、成長後に強い歯を持つための合理的な仕組みなのです。

 

乳歯がむし歯になっても放置してよいの?

さて、多くの親御さんが気になるのは「乳歯はいずれ抜けるのだから、むし歯になっても問題ないのでは?」という点かもしれません。

結論から言うと、乳歯のむし歯を放置するのは良くありません。

その理由をいくつかご紹介します。

 

永久歯に悪影響を与える

乳歯の下にはすでに永久歯の芽が存在しています。

乳歯がむし歯になって炎症を起こすと、その影響が永久歯の発育に及び、変色や形成不全を起こす可能性があります。

 

噛み合わせや歯並びに影響する

乳歯は「永久歯が正しい位置に並ぶためのガイド」の役割を果たしています。

むし歯で早く抜けてしまうと隣の歯が倒れてきて、永久歯の生えるスペースが足りなくなり、歯並びが乱れる原因となります。

 

全身の健康に関わる

乳歯のむし歯によって噛む力が弱まると、栄養の摂取にも影響します。

また、慢性的な痛みや不快感は子どもの食欲や成長、さらには発音の発達にも関わります。

 

このような理由から、「どうせ抜けるから」と油断せず、乳歯のケアも永久歯と同じように大切に行う必要があります。

 

最後に

乳歯は確かに一生残るものではありません。

しかし、乳歯があるからこそ子どもは成長の途中でもしっかり食事をし、発達に必要な栄養を摂ることができます。

そして、乳歯は永久歯が正しい位置に並ぶための案内役でもあります。

 

動物の世界を見ても、乳歯を持つかどうかはその種の「成長の仕方」や「食べ方」と密接に結びついていることが分かります。

乳歯を持たない動物は、一生伸び続ける歯や、そもそも生え変わりの必要がない歯を備えることで、成長と食生活に対応しているのです。

 

私たち人間にとっても、乳歯は単なる「仮の歯」ではなく、身体の成長を支える大切な存在です。

だからこそ、日々の歯磨きや定期的な歯科検診で、しっかりと守ってあげたいですね。

 

当院は、お子さんも含め、ご家族皆様で通っていただける医院をめざしております。

ご家族の方とご一緒に、ぜひ一度お口のチェックにお越しください。

スタッフ一同で、ご来院をお待ちしております。

 

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